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温湿度計を作ってみる(IoT農業)

本プロジェクトでは以下のプロダクトを作成しました。 こちらは完成形になります。

デバイスについて

基本機能

このデバイスは温湿度を測定し、ディスプレイに表示、またmicroSDカードにより、設定した時間ごとに温湿度を現在時刻と共にcsv形式で保存することができます。

追加機能

2つのボタンを追加しており、1つはLCDディスプレイのバックライトのOn/Offの操作、もう一方は、microSDカードを再マウントした際に、再度読み込み用のボタンになります。

ボディ

プログラム

プログラム(コード解説含む)は以下のページから確認できます。
- 温湿度のデータを現在時刻と紐づけてSDカードに記録するプログラム

電子回路

必要なパーツ

部品 個数 URL
マイクロSDカードスロットDIP化キット 1 Link
マイクロSDカード 1 Link
LCD ディスプレイモジュール 1 Link
DHT22 温度 湿度 センサー モジュール 1 Link
ESP-WROOM-32E 1 Link
タクトスイッチ 2 Link
RTCモジュール 1 Link

回路図

デバイス設置

ビニールハウスでトマトを育てている農家さんにご協力いただき、デバイスを設置させていただきました。1日の間の温湿度の移り変わりのデータの取得をするために、ビニールハウス内の30分おきの温度湿度のデータを現在時刻に紐付けて取得することができるか確認しました。

データは8/5 14:56から8/9 13:26までのデータを取得させていただきました。 デバイスも正常に動作しており、microSDカードからデータは問題なく所得できました。

評価

活動報告展示会を行い、お越しくださった農業関連の方達からもフィードバックをいただきました。

  • 温湿度の測定(input)をして、一定の閾値を超えた時にスマートフォンにリマインドする(output)ような仕組みが欲しい。

  • オフラインでもログが取れる仕組みはありがたいが、オンラインの環境で使用する場合、アプリ上のUI側から温度が確認できるため、LCDディスプレイはなくても良いのではないか

  • ダッシュボードのようなもので、UIを整えて可視化してほしい。

  • 閾値を設定して、それに応じたアラートを出す設定をすると、既存サービスと差別化できそう。

  • 気温と湿度から求められる不快指数のような指標がありますが、農業においても飽差や露点といった指標が表示できると使いたい方が増える。

これらのフィードバックを踏まえて、次のスパイラルでSORACOM IoT SIMカードを利用した離れているところからでも確認できるようなシステムを開発していきたいと思います。