温度が設定した閾値を超えた場合Lineへ通知する¶
以下に温度が24度を以下の場合にLineに通知するまでの流れを説明します。
本アラート設定をする上で、以下のプログラムを使用します。
[1分間おきにSoracom Harvestに温湿度のデータを送信する]
また、事前の設定はこちらをご確認ください
まずは、どのデバイスのどのセンサの値を取得し、閾値とどのように比較しアラートするのか、などの設定をしていきます。 そのため、「Alerting」=> 「Alert rules」で「Alert rules」の設定ページを開きます。
その後「New alert rule」ボタンをクリックします。
以下のページが新規で開かれるため、各項目を設定していきましょう
初期の状態では、デフォルトで「A」「B」「C」のように名前がつけられております。
まずは、「A」の設定を以下のように変更しましょう。
項目 変更前 |
項目 変更後 |
説明 |
---|---|---|
A | temp | 温湿度センサの温度の値を取得するための命名 |
Choose(未選択) | Air | SORACOM Airで登録しているSIMカードの名前が表示されるため、対象の名前を選択します。 |
Choose(未選択) | Standard | 「Time series」などのグラフの表示がされます。 |
Choose(未選択) | temp | 今回は温度のセンサデータを取得するため対象の変数(temp)を選択しております。 |
次に、「B」の設定を以下のように変更しましょう。こちらは、上記で設定した値に対して、どのような計算方法を適用させるかを決定します。
項目 変更前 |
項目 変更後 |
説明 |
---|---|---|
B | temp reduce | 温湿度センサの温度の値を取得するための命名 |
Reduce(デフォルト) | Reduce | 集約計算を行うことができます。 |
Function(未選択) | Mean | 「平均(Mean)を計算することができます。今回の設定では、特定の時間範囲における平均温度を計算します。 |
Input(未選択) | temp | 「A」の項目で設定した名前を選択します。 |
Mode(未選択) | Strict | 数値でない場合は NaN として扱う設定ができます。 |
次に、「C」の設定を以下のように変更しましょう。
項目 変更前 |
項目 変更後 |
説明 |
---|---|---|
C | Condition | 閾値などの比較する対象の状態を設定するためConditionという名前に設定しております。 |
Input(未選択) | temp reduce | 「B」で設定した名前を選択します。 |
— | 「IS BELOW」「24」 | 温度が24度以下の時にアラート通知をしたいため、このように設定します。 |
「Preview」ボタンをクリックすることで、今回の設定では24度以下の場合アラートを出すような設定をしたいため、赤い色で「Firing」と表示されます。(「Status」が「Normal」から「Firing」になる。)
次に「Alert evaluation behavior」の設定をしていきます。
項目 | 説明 |
---|---|
[Evaluate every] | 5m: 5分を表し、こちらが評価間隔になります。 |
[for] | 0: Alert が作成されるまでの待機時間です。「0」を入力すると、Alert rule を満たすとすぐに (0 秒で) Alert が作成されます。 |
次に、「Add details for your alert」の設定をしていきます。
項目 | 説明 |
---|---|
[Rule name] | Alert rule の名前です。 |
[Folder] | Alert rule を保存する Folderの名前です。 |
[Group] | Alert rule の Group の名前です。 |
設定が完了したら、「Save」ボタンをクリックして保存します。ここまでで「Alert rules」の設定は一旦完了になります。
次に「Contact points」の設定をしていきます。「New contact point」ボタンをクリックして、新規で送信先を決定していきましょう。
今回は「LINE Notify」を使用しますので、「Contact point type」の項目を「LINE」に設定します。 「Token」に[Line Notifyへのアラート事前設定]で設定した「Token」文字列を入力します。2ヶ所の入力後に「Test」ボタンをクリックして、テスト通知を行います。
「Send test notification」ボタンをクリックすると、LINE Notifyに通知を送ることができます。
以下のように、手動テストによって通知が送られていることが確認できます。
次に、「Notification policies」の設定を行います。「Notification policies」の項目を選択して、「New policy」ボタンをクリックします。
デフォルトの状態では、Root policyで設定する設定が適用されます。
今回は「Add matcher」をクリックして特定のフォルダに属している場合にのみ、アラートルールが適用設定していきます。
以下の設定では、「grafana_folder = testFolder」という条件を設定しておりますが、SORACOM Lagoonで管理されているダッシュボードが「testFolder」というフォルダに属している場合にのみ、アラートルールが適用されることを意味しています。(SORACOM Lagoonはgrafanaをベースにしているため)つまり、このルールにマッチしたアラートが発生したとき、設定された連絡先(この場合はLINE Notify)に通知が送られます。また、「Override grouping」がオンになっている場合は、このアラートポリシーで設定された「Group by」の条件が優先され、親ポリシーのグループ化設定は無視されます。
「Save policy」ボタンをクリックして、完了です。 ここまでで、大まかなアラート設定は完了できました。
以下のSORACOMのドキュメンテーションが大変参考になります。